Tokのひとりごと日記 派遣のおしごと 職人技
あいさつも交わしてもらえない派遣の職場だけど
そこで働く人々の職人技には、しびれるものがある。
紙を使うことが多いこの職場では、誰もがマジシャンのように紙を扱う。
ばらばらに散らばった広告もあっという間にビシッと揃え
それは機械で揃えたかのような美しさ。
或いは、ぴったり揃えられた紙の束を手に取り、トランプでも切るように
1枚1枚に空気を送り込んだりもする。
手の動きはとても滑らかで、いつまでも見ていたい衝動にかられる。
また、ある人はダンボールに貼るシールを定規で測ったかのように正確に貼っていく。
ついついミトレテシマウ。。。
全てが早くて正確。。。何も語らず黙々と作業は続けられる。。。
重たい雰囲気の職場なのだけれど、その技にあこがれてしまう。
家に帰ってコピー用紙で真似するも、ただぐしゃぐしゃになって終わる。
人の身体は、すごいなって素直に思う。。。
きっと最初から出来た人なんでいなかったはず。。。
毎日毎日、同じ事を繰り返しながら あの技の数々を習得したのだろうなぁ。。。
あまりの素晴らしさに、つい「すごいですね」と声がでた。
シールを貼っていたその人は、かすかに ウナズイタ ヨウニ ミエタ
何だか意思の疎通が出来たようで嬉しかった。
ココの人たちは、単に恥ずかしがりやなのかも知れないと思った瞬間でした。
次回は、旅するピーちゃん。。。